女性のキャリア
前回は吉岡ママに家族との関わり方についてお話を掲載致しました。今回は、女性のキャリアについてお話を伺いましたので是非ご覧ください。女性の悩みの一つとして良く聞くのは『女性のキャリア』についてです。社労士として子育てをしながら働かれている吉岡先生はどのようにお考えなのでしょうか。参考にしていただけますと幸いです。
子育てをしながらお仕事のキャリアも諦めたくなくて悩まれる女性も多くいらっしゃると思います。何かアドバイスはございますか。
長男が生まれるまで私は暗闇の中にいた事を、長男を生んだ瞬間に気付きました。手術室から病室へ戻る時、病院の廊下に眩しい位の10月の朝日が差し込んでいました。あの光は、暗闇から見えた一筋の光だとその時感じました。そこから私の世界は一変しました。病室でとにかく涙が止まらなかった。生まれてきた子への感謝、両親への感謝、主人への感謝、兄弟への感謝、友人への感謝、そして全てに感謝の気持ちが溢れて入院中ずーっと泣いてましたね。あんなうれし泣きは人生で一度きりだと思いました。(一生分泣いたと思ったのはその時です。実際はうれし泣きは子供たちの成長とともに、もっと泣ける場面がその後沢山あるんですけどね。)そして、私の暗闇が温かい秋の風景に変わりました。それと同時に、これまで自分は、何かのせいにして何もしてこなかった事に気付いたんです。(この時代を私は「暗黒の時代」と呼んでます、笑)ここから、自分自身が人として目標を持ち、成し遂げる事が子供たちへのメッセージだと思い、自分に正直に、自分の人生を無駄にしないよう生きる事を大切にしようと心に決めました。そこで出会ったのが社会保険労務士という資格だったんです。難しい事は苦手ですが、今はこれが天職だと思います。人との出会いがそう思わせてくれています。キャリアは、自分自身の人生だと思います。
子育て世代の悩みの相談で多く受ける内容はございますか。また、その悩みに対してアドバイスがございましたら教えていただきたいです。
子育てって、子供の成長過程によって悩みが変化して行きますよね。生まれたての時は、寝ている時に鼻水がずるずるすると息が止まってしまわないか心配過ぎて、ずーっと顔を覗いていたり、寝てほしいときに泣き止まないとか(3人が0歳、2歳、4歳の時は、だっことおんぶとだっこ???して、泣き止むまで短い廊下を行ったり来たりしていました。)おむつが取れず日々の主人への報告がトイレの話しだけだったり、学校でお友達とケンカをしたり、学校をさぼったり、受験とか・・・・尽きる事はありませんよね。(今も悩みと格闘中です。)私が一番救われたのは、同じ年の子を持つお母さんたちの存在でした。自分の悩みが、他のお母さんたちの悩みでもありました。皆同じなんだなぁって思えたことで、とても楽になりました。長男は成人しましたが、その頃のお母さん、お父さんたちとは今でも仲良くして頂いています。アドバイスがあるとすれば、一人で悩まない事。皆同じです。子供は自分の意思に反します。その時に頑張らない事です。誰でもいいので、その悩みを話せる人や場所を見つけてください。もしそんな役目を私が出来るのであれば、「駆け込み寺」としてお話しをお聞かせ頂けたら嬉しいと思います。
以上、吉岡先生のお話でした。