子供への接し方に悩む方もいらっしゃると思います。
今回は、長年高校の養護教諭としてご活躍されていた遠藤弘美さんと、お父さまが幼稚園を運営されていて、自身でも関わられていた田村哉子さんにお話をうかがいました。現在はお二人ともカラーセラピストとして活躍中です♪
子供たちと接するときに心がけていた事はありますか。
【遠藤さん】私は40年近く養護教諭として従事してきました。「生徒がいてくれるから続けられている」との感謝の思いを持ち、生徒一人一人を大切にしてきました。信頼関係を築けなければ、子供たちが本音を話してくれるはずもない。だからこそ、サインを見逃さないよう意識する事も大切にしました。そして、問題を起こしたり、学校に来ない生徒も、皆心の底の思いは一つ。それは「自分を分かってほしい」という事です。一人一人の心に寄り添い、心に傷を負ってしまった生徒には「今までどんな事があってもここからがスタートだから」ということを伝えてきました。
【田村さん】 私は、幼稚園児の指導に携わったことがあります。子供達はそれぞれ様々な環境の中育ち、個性もあるなかで、幼児の時から心にダメージを負っている子供もいます。そんな子供たちが、心にダメージを負ったまま成長し、学生になった時に自分の殻にこもってしまう子供たちも少なくはないと思います。そんな子供たちが共通している事は幼少期に与える「愛情の大切さ」です。そんな幼児の頃の「愛情」の大切さを強く感じ、私の父は、幼稚園を立ち上げました。
ここで理解しなければならないことはダメージを受けてしまった子供たちの両親が全て悪いわけでもないという事です。頑張って働いて子育てをしているからこそ余裕がなくなってしまう事は誰しもあることです。だからこそ、両親だけでなく周りの大人達も、サポートをしてあげることが大切にしなければならないと思います。
幼少期からの『愛情の大切さ』を理解はしていても、親も人間ですし、育児や仕事に大忙しで余裕なくなってしまう事もあります。親以外の周りの大人が異変を感じたら、手を差し伸べてあげる。私自身家族だけでなく、「助け合う環境」「子供を守れる環境」を率先して作っていきたいと思います。